気づいたら1ヶ月も空いてしまいました。時が経つのは早いですね。。。

今回は、医療保険のお話です。
入院をしたら一日毎に給付金が支払われる医療保険、皆さまの関心が高い保険でもあります。

さて、一般の方が検討するのは「どの保険会社の商品を。。。」となりがちですが、最初に決めるべきは「一日いくら出るようにするのか?」なのかなと思います。

日額5,000円の医療保険なら、10日の入院で5万円。
日額10,000円の医療保険なら、10日の入院で10万円ですね。

ちなみに生命保険文化センターの統計では、「男性平均:10,900円」、「女性平均:9,000円」となっています。
fig_medical_9_01

さて、実際にはいくら必要なのでしょうか?
厚生労働省の調査では、入院の平均日数は32.8日となっています。
この例で行きましょう。

まず検討すべきは、健康保険の「高額療養費制度」です。
80,100円 + (公的医療保険適用前の医療費 ― 267,000円) * 1%
「これ以上の治療費は、国が負担します」っという素晴らしい制度です。
※平成27年1月に高所得者の計算方法などが変更になっています。

わかりづらいので、85,000円としましょう。
32.8日となると2ヶ月に渡るので、85,000円 * 2ヶ月 = 170,000円です。

高額療養費制度の対象外となるのは、主に以下の3つです。
1.差額ベッド代(個室)
2.入院時の食費代(現在は一食260円、一日780円)
3.ご家族の方のお見舞い交通費

1.については、新潟県立中央病院の場合、1日4,970円です。
2.の食費に関しては多少高めですが、家で食べるか病院で食べるかの違いということで、私は計算に入れなくてよいと考えています。
3.は自動車メインの新潟県では、考えなくてよいかと。東京などでは考慮してもいいかもしれませんね。

差額ベッド代だけだとすると、
4,970円 * 32.8日 = 163,016円

高額療養費制度170,000円 + 差額ベッド代163,016円 = 333,016円

つまり、約33万円が皆さまの負担となります。

では、医療保険ではいくら支払われるのでしょうか?
日額5,000円 * 32.8日 = 164,000円
日額10,000円 * 32.8日 = 328,000円

ということは10,000円が正解ですね!となりそうですが、そもそも必ず個室に入るわけでもないですし、5,000円と10,000円の差16万円を貯金から切り崩すという方法もあります。
手術給付というのもありますね。

高額療養費だけではなく、自営業の方などは傷病手当金がありませんので考慮された方がよろしいかもしれません。
(その場合は医療保険ではなく、所得補償保険かもしれませんが。。。)

結局のところ、「各ご家庭の経済状況による」となるわけですが、「その医療保険で最大いくらまで給付されるのか?」、この観点から検討されるのもおすすめです。

ちなみに、「空きベッドが無く、病院の都合で個室に入る時は差額ベッド代払わなくていい」と書いてるFPの方がいらっしゃいますが、某有名大学病院で「差額ベッド代払わなければ、他の病院に行ってください」と言われた実例を知っています。ルールと現場の実状は違いますので、どうぞご注意下さい。

この記事を書いた人

森田 耕司(株) 森田保険事務所 / シニアコンサルタント
新潟県上越市生まれの40歳。
青山学院大学理工学部卒業後、米国外資系の情報通信会社にてエンジニアとして9年間在籍した理系脳を生かして、大切なことを分かりやすくお伝えすることに日々邁進中。

<保有資格>
 ・2019年度 MDRT成績資格会員
 ・日本FP協会 2級ファイナンシャルプランナー
 ・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
 ・日本損害代理業協会認定 損害保険トータルプランナー
 ・生命保険協会 トータル・ライフ・コンサルタント