前回の続きです。

医療保険の保険料が、払い込み終了によって大きく変わるというところまででしたね。

保険料払い込み期間 月払い保険料 総払い込み保険料
60歳 2,660円 959,760円
75歳 2,089円 1,128,600円
終身 1,932円 1,275,120円(85歳までとして)

このように、払い込み期間が長くなるほど、総払い込み保険料が大きくなります。

では、多少毎月の保険料が多くても、総払い込み保険料を減らす為に、60歳払い(もしくはもっと短く)が良いのでしょうか?

その答えを出すには、医療保険ならではの特徴を考慮する必要があります。

死亡保障、つまり亡くなった時の保険というのは、商品改定が少ないです。
簡単に言えば、「生きてれば支払われない、死んだら支払われる」の2択だからです。

しかし、医療保険は「入院一日につき○○円」が基本にあるものの、「先進医療保障」や「通院給付」が付加されたり、毎年のように商品が変わっています。
また、そもそもの国の医療体制が大きく変わっており、現在では明らかに入院日数が短くなっています。

商品開発のサイクルが短い。これが医療保険の特徴の1つです。

次に、30歳の方が医療保険に加入する場合を考えてみましょう。
終身保障ということは、長ければ50年以上に渡る保障です。

50年後!ちなみに今から50年前は東京オリンピックが開始された年です。
果たして、今の医療保険商品は50年後も有効なものなのでしょうか?
うーん、難しいですね。

では、この方にとっては「終身保障」がどうしても譲れないことだったので「終身医療保険」を選択。
10年後に、気になる医療保険がでてきたので見直すとします。
つまり、新たに医療保険に加入するかなどを検討するわけです。

さて、見直す契約に10年間で支払った保険料はどのぐらいになるのでしょう?

保険料払い込み期間 月払い保険料 総払い込み保険料 10年間の保険料
60歳 2,660円 959,760円 319,200円
75歳 2,089円 1,128,600円 250,680円
終身 1,932円 1,275,120円(85歳までとして) 231,840円

たった10年で87,360円も差が出ていますね。
もし見直しするなら、60歳払いメリットは少なくなってしまいます。
うーん、どの払い込み期間がいいのでしょう?

では、プロとしてまとめてみます。
と言っても、正解はありません。

払い込み期間一つとっても、お客様それぞれの考え方や状況によって、いろいろと変わります。

また見直すといっても、コスト(=保険料)に対して、メリット(=保障内容)が勝っていなければ、見直す必要なんてありません。
他にも特約の中途付加など、いろいろな制度があります。

そういった様々な状況を予想して、「もっとも選択肢が広がるような払込期間にする」、これが一番のポイントです。

じっくり考えて、一番良い方法を選びたいですね。

この記事を書いた人

森田 耕司(株) 森田保険事務所 / シニアコンサルタント
新潟県上越市生まれの40歳。
青山学院大学理工学部卒業後、米国外資系の情報通信会社にてエンジニアとして9年間在籍した理系脳を生かして、大切なことを分かりやすくお伝えすることに日々邁進中。

<保有資格>
 ・2019年度 MDRT成績資格会員
 ・日本FP協会 2級ファイナンシャルプランナー
 ・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
 ・日本損害代理業協会認定 損害保険トータルプランナー
 ・生命保険協会 トータル・ライフ・コンサルタント